バリの伝統的家庭にホームステイ(バリ島留学インドネシア語コース)

小渡 百合香さん 20歳

2016年01月01日

イギリス文学を専攻するユリカさんが、なぜバリ島にインドネシア語留学をしたのか、その経緯と彼女のホームステイ体験を詳しくお聞きしました。

小渡百合香さん 20歳 大学生 静岡県

-ユリカさんについて教えて下さい

はじめまして。小渡百合香(オド ユリカ)と申します。
大学の春休みを利用して、2ヶ月間のインドネシア語留学できています。
インドネシア語のプライベートレッスンを月曜日から金曜日まで、毎日1講座づつ勉強しています。

最初の1ヶ月はサヌールのアパートに滞在し、2ヶ月目からはホームステイ先のデワさん宅からSIKIに通っています。バリでの滞在も残り3日、ここに来て本当によかったと思っています。
日本にいたら絶対に知ることがなかったリアルなバリの生活を体験できました。

 

-イギリス文学を専攻しているユリカさんが、インドネシア語を学ぼうと思ったきっかけは?

父の職場に、インドネシアのジャワ島から来ている私と同年代の女の子がいました。
おじいちゃんが日本人で、ミチコちゃんと言います。
彼女は日本の大学に通いながら、父の職場でアルバイトしていました。
彼女とインドネシア語で話したかったし、それから、中学高校大学と英語をやってきて、ちょっと英語に限界を感じていたことも理由のひとつです。

大学生になったらどこかに海外留学したいと思っていたのですが、春休みや夏休みを利用した留学の仕方になると、英語は2ヶ月間留学しただけではあまり変わらないなというのが自分の中にありました。

だったら新しい言語をやってみたいと思い、フランス語やイタリア語など、メジャーなものではなく、マイナーな言語にしようと。

今、インドネシアには日本の企業がどんどん進出したり、インドネシア自体も経済発展しているということに興味を持ちました。ミチコちゃんとの出会いからも、縁というか、いつのまにかインドネシア語をやりたいと思うようになっていました。

『両親に反対されたインドネシア留学』

-SIKIを知ったきっかけは?

もともとはミチコちゃんの紹介してくれたジャワ島のバンドゥンの学校に行こうと調べていました。
しかし、バンドゥンには日本人があまりいないようで、学校を斡旋している会社もなく、自分で直接学校にメールしてコンタクトするしかありませんでした。やっと仲介をする会社も見つけたけれど、ホームページを見ても、怪しいというか・・・大丈夫かな!?という不安があり、両親にも「止めてよ!」と言われました。
ちょうど、海外で日本人女性が事件に巻き込まれるニュースがあったりして、母親からは留学を辞めて欲しいと懇願されてしまいました・・・
あきらめたくないけど、こんなに言われてはどうしようもない・・・
そんな時、姉が旅行で行ったバリだったらいいんじゃないかと意見をくれて、それからすぐにSIKIを見つけました。

ここならホームページもしっかりしているし、日本人現地スタッフもいるし、体験談もいっぱい載っていて、今までにも留学している人が沢山いるから大丈夫だろうと。

両親も納得してくれて、私のインドネシア語を勉強したい気持ちと、両親の心配の間を取ると、バリ島のSIKIがちょうどマッチしたんです。

親の世代は、インドネシアは人がいっぱい電車に箱乗りしてるようなイメージしかなく、「インドネシアって大丈夫なの!?病気とか!?事件とか!?」と、なかなか理解してもらうのは難しかったです・・・

『日本と全く違うバリの伝統的家庭にホームステイ』

-ご両親の理解を得て日本を飛び出して来たユリカさん、バリの家庭に飛び込んでみた感想や出来事を教えて下さい

ニュピの前日に夜2時くらいに起きて海にお祈りに行ったり、満月の日にはお寺にお祈りに行ったり、バリヒンドゥー教の生活を体験しました。白魔術の所に連れて行ってもらったこともありました。

伝統的な家屋のデワさん宅

 

-日本の社会にはない風習ばかりですね

そうですね、一番衝撃だったのは、儀式の時、マンクー(僧)が、ニワトリのヒナの首をブチーッッ!!ってもぎ取ったことです。
そこに、聖水をぶっかけて、びょーんと投げた頭が私の足下に転がって来た時は「はっっっ!!!!」となりました。
胴体の方はまだぴくぴく動いているんですね。
みんなはそういう光景はいつもの事という感じで、なんでもないようでしたけど(笑)

 

-それはスゴい、なかなかディープな体験ですね(笑)
観光に来ただけではお寺の中や宗教儀式には参加出来なかったりしますものね。

お祈りの時に聖水を3回飲むんですが、最初はこの水は大丈夫かなぁ~って・・・慣れると大丈夫ですね。
お祈りが終わって、その後のみんなで一緒に同じご飯を食べたり、団欒の仲にいると、中に混じってる感じがしてとても楽しかったです。
ここには日本にはない文化があるし、日本にあるものがない事がとてもよいと思いました。

正装をしてお祭りに参加

『無いことがいい』

-無いことがいいとは、どういう意味ですか?

ステイ先にはインターネットがないから、メールやラインやゲームもしないし、家族もそんなにテレビを見るわけでもなく、余計な娯楽がない分、勉強や宿題もできて、なによりじっくり考える時間がたっぷりありました。

私は、日本だったら、ぼーっとする時間があまりなかった様に思います。ぼーっとするんだったら携帯いじったり、テレビ見たり・・・そういうものがないことで、自分について考える時間ができたことがすごくよかった。

あるとき、バリに来る前の私には見栄やプライドがあったんだって知りました。
インドネシア語がまだ下手で、何を言っても笑われた時、
以前の私だったら恥ずかしくなって、もう嫌だって思ったかもしれないけど、そういう事を何回も何回も繰り返すうちに、出来るようになったし、周りの人はそこまで私に対して気にしてないんだと思った。見栄やプライドって自分がしていたほど大事じゃないんだって、余計な事だったなって。

それまでのことを振り返ったり、将来のことを考えたり、自分だけの時間がとても貴重でした。

『日本人は気にし過ぎる、べつに大丈夫』

-ホームステイして大変だった事はありますか?

ビックリした事はけっこうありました。
トイレとお風呂が日本とは全然違うので・・・
聞いてはいたけど、お風呂は手桶を使った水浴びですとか、
トイレも紙がなく、手で洗って流すとかは、慣れた今は全然大丈夫だけど、この水大丈夫かな?!どれくらい前から溜めてたのかな?!とか驚きでした(笑)

台所には、タライに2種類の水があって、洗い用とすすぎ用とという風にしてお皿を洗っていました。
慣れるまでは違和感がありましたね。

落ちたお菓子も、おじいちゃんが「ふっ」てやって子供にあげてるし、日本だと、落ちた物や汚い物はなるべく子供に近寄らせない触らせないように気にするけど、人間はべつに大丈夫なんだ、日本人は気にし過ぎるんだなと思いました。

といっても、滞在中お腹を壊して2回病院に行きましたけど、油や冷たい物の取り過ぎか、暑さで体力が落ちたせいかと思います。1度くらいお腹壊さなかったら日本人じゃないよ!とデワさんに言われました(笑)

 

-ホームステイプログラムを考えている方にアドバイスお願いします

私も最初はあまり何も言えなくて、部屋に閉じこもっていたことが多かったんですけど、日本人特有の遠慮をしないで、自分で積極的に関わった方がいいと思います。

自分から申し出れば、お供え作りをしたり、お家の中をいろいろみせてもらったり、いろんな所に連れて行ってもらえたので、待っているのではなく、自分から行動した方がいいですね。

お供え作りのお手伝い

私の場合、日本とは違う、だからダメ!と決めつけるのではなくて、郷に入っては郷に従え、普段と違う環境でもやっていける精神力と適応力が自分にはあるんだっていう自信になりました。

ホストファミリーも優しかったから、細かい違いに慣れてしまえば、家族と暮らす賑やかで楽しい1ヶ月でした。

 

-SIKIについてご意見、ご要望などあればお聞かせ下さい

学校では先生に恵まれたなと本当に思います。
担当してくれたアリ先生のお陰で、2ヶ月で自分の言いたいことがある程度言えるまでになりましたし、日本とバリの違いは本当にとても多くて、それをインドネシア語で伝えられることがどんどん楽しくなっていきました。

SIKIは、教室や設備がいいというわけではないけれど、それこそ無駄な事というか、勉強するのに必要なのは、整った設備や施設ではなく、自分のやる気と良い先生がいることだと思いました。

要望といえば、バイクが必要なことをもっと強く言ってもらえればよかったなと(笑)
自分でバイクを運転出来たら、もっと学校に残って話しをしたり、送迎のスケジュールに左右されずに自分の思った行動がしやすかったと思います。

バイクに乗れないと不便だねって、生徒さんみんな言ってましたね。
次来るときはバイクの免許取ってから来ようと思います。

あとは、やっぱり日本人がいるってすごく安心、日本人がいる学校を選んでよかったなと思いました。一人で海外に来て心細かったのでスタッフのトモコさんに会った時はすごいホッとしました。

 

-最後に、今後の展望をお聞かせ下さい

大学生のうちにインドネシア語の勉強を続けて、将来何らかの形でインドネシアに関われたらいいなと思います。
せっかくインドネシア語に出会ったので、バリやインドネシアの為になれたらと思います。
バリに来てみて、これから発展するんだろうというのが見て分かりました。
日本に比べると便利な物が少ない分、そのことに対応する新しいビジネスが生まれる伸び白がありますよね。

よく、日本人は真面目で、南国の人は怠け者で、時間にうといとか、働かないとか聞きますが、実際はそうではないなと感じました。

宗教にたいして信仰深いところなど、すごく真面目だと思うし、毎日ちゃんとチャナン(お供え)を作って、家の至る所に置いてお祈りする人たちが不真面目なんだろうか?と思います。
百聞は一見にしかず、バリの人たちの宗教観や文化、考え方も知って、もっと興味がわきました。

留学行くのやめようと思ったり、両親に反対された時もあったけど、行ってよかった!
次に来るときは、友達や家族と一緒に来て、いっぱい紹介したいところがあります。ここ(ホームステイ先)にも来て、いっぱいお土産を持ってきたいです!

ビーチにて、最後の夕日

-学校側としてもプログラムを満喫してもらって嬉しいですね。
本来は、こういう感じで楽しんで欲しい、いろんな事を感じて学ぶというか、発見してもらえたらいいのだけど、そこまでにいたらず、部屋に閉じこもってしまったりとか、時間が過ぎて、プログラムが嫌なままで終わってしまったということも過去に全くなかったわけではないんです。
だから、プログラムを思いっきり利用してもらってよかったと思いました。
これを読んでいる方の参考にもなると思います。



本日は貴重なお話をありがとうございました!

 

 

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